オーバーウォッチのドイツ語版では、原担当声優のストライキや降板により、代替音声への差し替えが相次いでいるとみられています。
争点になっているのは、ゲーム内で使われている代替音声が AI 音声なのか という点ではなく、Microsoft の契約条項が声優の録音音声を AI 学習へ使える内容だと受け止められていることです。公式フォーラムでも同じ説明を含む投稿が立っており、プレイヤーの間では「同じヒーローなのに旧音声と新音声が混在して聞こえる」という違和感も出ています。
今回の要点
- ドイツ語版では、原担当声優のストや降板により代替音声への差し替えが進んでいるとみられる
- フォーラム投稿では、争点は「現在の代替音声が AI 生成かどうか」ではなく「録音音声を AI 学習に使える契約条項」だと説明されている
- その影響で、一部ヒーローでは旧音声と新音声が混在し、没入感や聞き分けに支障が出ているという声がある
- マーシーのドイツ語声優も、関連動画内で役を手放した経緯に触れていると紹介されている
ドイツ語版で何が起きているのか
@OWvoicelines は、ドイツ語版の原担当声優の多くがストライキ中、または役を離れているとしています。
投稿では、現在ゲーム内の声が AI 生成だと言いたいのではない と補足したうえで、問題は Microsoft の AI 関連条項によって、声優の音声を AI 学習に使える可能性があること だと整理しています。
その結果として多くの声優が一時的な代役に差し替えられ、昔からドイツ語版に親しんできたプレイヤーほど違和感が大きい と説明しています。具体例としては、ジュノとベンチャーの声優がこの条項のために役を離れたが、状況が変われば戻りたい意向を示している と紹介しています。
また、過去に Blizzard 自身が「声を大きく変えすぎると没入感を損なう」としていた点を引きつつ、いまは同じヒーローが戦闘中にまったく違う声で話す場面があり、聞き分けが重要なゲームで混乱を招いている と批判しています。
この指摘自体は非公式アカウントによるものですが、後述する公式フォーラムの投稿でもほぼ同じ説明がされており、少なくともプレイヤー側ではかなり近い認識が共有されている状況です。
争点は「AI音声」ではなく「AI学習への利用条項」
公式フォーラムの英語投稿でも、現在ゲーム内で差し替えられている声そのものが AI 生成だと断定されているわけではなく、Microsoft が導入した AI 関連条項によって、声優の音声を AI 学習に利用できる可能性があることが争点だと説明されています。
同投稿では、これを受けて Blizzard が一時的な代替声優を起用しているとされており、特に問題視されているのは、同じヒーローでも既存の古い台詞は元の声、新しい台詞だけ別の声という混在状態です。
単に「雰囲気が変わった」という話ではなく、戦闘中に誰の音声か即座に判別しづらくなる場面がある と指摘されています。オーバーウォッチはボイスラインによる状況把握の比重が大きいゲームだけに、没入感だけでなくプレイ感にも響くという受け止め方です。
マーシーのドイツ語声優についても言及
同じフォーラム投稿では、マーシーのドイツ語声優が動画内でこの件に触れているとして、GameStar Talk の動画が紹介されています。投稿者によれば、動画の約32分以降で、AI 条項のために役を手放したことと、状況が変われば再び担当したい考えが語られているとのことです。
この記事では動画内発言を直接書き起こしてはいませんが、少なくともプレイヤー側では「個別声優が実際にこの問題へ触れている材料」として広く参照されています。
フランス語版でも似た話題が続いている
元の投稿でも、フランス語版での AI 利用疑惑をめぐる最近の話題に触れられていました。フォーラム側でも、Microsoft の AI 利用条項をめぐってフランスの声優コミュニティが反発しているという別スレッドへの言及があります。
今回の話は、ドイツ語版だけの違和感ではなく、各言語版のローカライズと声優契約をどう両立するか という問題として見られ始めています。
現時点で見えていること
現時点で確認できる範囲では、ドイツ語版で声の混在が起きていること、背景として AI 学習利用への懸念が語られていること、そしてジュノやベンチャーを含む一部声優がこの件に関連して役を離れたと説明されていることまでは、複数の場で共通して見られます。
一方で、契約条項の正確な文言や、今後どの程度のヒーローで元の声優が戻れるのかまでは、現時点では明確ではありません。まずは 「AI 音声が使われた」と断定する話と、「AI 学習への利用条項が争点になっている」という話を分けて見ること が重要そうです。
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